コラム|vol.2「レジンテーブル」

2022/06/15

こんにちは。
前回の「木材」に続き、今回は「レジンテーブル」についてお話させていただきたいと思います。

ティープラスターは内装や家具製作に多くの”無垢材”を使用しています。

無垢材とは、木から切り出した状態の木材のことを言います。(丸太をイメージしていただくとわかりやすいかもしれません)



無垢材は自然がつくりだした造形美。
同じものは二つとない、オンリーワンのデザインと考えています。

同じ種類の木で、同じ場所で隣同士で育ったとしても、全く同じ木が育つことはありません。

高さや太さ、枝の位置や節の位置など、すべてに個体差があります。


無垢材の持つ自然のままの形・ナチュラルデザインを活かしたものづくりをしたい、
とかねてより代表水口は考えていました。




内装や家具として使用する際には、どうしても自然のままの形を活かすことが難しいという場面も多々あります。
普段よく目にする木材といえばおおよそが四角形のものではないかと思います。(例:テーブル、床フローリングなど)


自然のままの形を活かすためにはどうしたらよいだろうか。
そう考えたとき、木材と別の材料を組み合わせて機能を加えてあげることが必要だと考えました。

それに最適と考えたもの、それが「樹脂(合成樹脂)」でした。

もともと液体である樹脂は流し込んだ後に化学反応が起こることで硬化が進んでいきます。

ただ従来の樹脂はほとんどが石油由来のもの。
ティープラスターのものづくりは"できるだけ石油製品を使わない"という考えのもと行ってきました。
無垢材を石油由来の製品で固めてしまうことに違和感を感じていました。


そんな時、植物由来の合成樹脂「エコポキシー(EcoPoxy)」に出会います。


エコポキシーに興味を持った代表水口はEcoPoxy社のあるカナダへ向かい、本社を訪問させていただきました。

工場を見学して、お話をお伺いし、とても素晴らしい製品であることを実感。そして日本国内で販売を開始させていただくこととなりました。



これが2018年のことです。

その後試行錯誤を繰り返し、失敗も成功も経験し、ついに納得のいくレジンテーブルを完成させることができました。

(当時夜な夜な秘密の工房にて試作が行われていました。これが2019年初めのまだ寒いころでした)



現在ティープラスターではエコポキシーを使用したレジンテーブルのオーダー製作、エコポキシー製品の販売、
それからレジンテーブルをつくるためのワークショップを開催しています。

2019年からスタートしたこのワークショップは
"自分でレジンテーブルを製作できるようになる"ということを目的にレジンテーブルを製作するために必要なこと、用意する材料や道具、施工の手順、仕上げ方法などをレクチャーしています。


これまでに全27回を開催し、これまでに北海道から沖縄まで、200名近くの方にご参加いただいてまいりました。

レジンテーブルづくりの知識が欲しい、技術を身につけたい、自分の作品づくりがしたい、という方におすすめのワークショップです。
次回は7月2週目に開催です。残席わずかとなっております。ご興味のある方はぜひこちらからご覧ください。


以上「レジンテーブル」についてお話させていただきました。ここまでお読みいただきましてありがとうございます。また"Feeling"でお会いできたら嬉しいです。

 


追伸、当時カナダから水口が送ってくれた景色がとても美しかったのでみなさまにもぜひ!

Text:Isogai(T-PLASTER)




[コラム -Feeling–]
vol.1「木材」
vol.2「レジンテーブル」
vol.3「左官の考え方」
vol.4「家具のこと」
vol.5「ウッドプリント」
vol.6「薪」
vol.7「モールテックス」
vol.8「鉄」
vol.9「レインボー倉庫」
vol.10「丘の上」
vol.11「一枚板」

CATEGORYコラム

BACK TO LIST

ページ上部に戻る