コラム|vol.11「一枚板」

2023/02/18

一枚板とは”樹木をスライスして切り出した板”のことをいいます。

樹木???
スライス???

ということで、実際のその模様を動画でご覧いただきましょう。

北海道産「ミズナラ」


以前に北海道(旭川)で仕入れてきた樹木の製材を行いました。
一枚板として使用するためにはここから約5年ほどかかる見込みです。


製材前の状態(その見た目からはまったく木目の想像がつきません)


使用するまでに、なぜこれほど時間がかかるのでしょうか。



木が育つためには水が不可欠です。

伐採したばかりの木はたくさんの水分を含んでいます。
直後は保有する水分の放出を最小限にしようとする働きが始まります。

空気に触れている状態においては、木材の中にある水分は徐々に失われていきます。
木材はゆっくりと水分の放出と吸収を繰り返し、安定した性質となっていきます。
(木材は変形しやすいというイメージがあるかもしれませんが、それはこの放出と吸収が原因です)



木材はある一定の水分保有状態に到達すると性質が安定します。
何かをつくる材料として木材を使用する場合には、この安定した状態まで乾燥してから使う必要があります。




伐採から製材、乾燥という工程を経て、ようやく材料として使用できるようになります。




乾燥が終わった後もすぐに完成というわけではありません。
表面を削り、整え、そして仕上げることで、ようやくみなさまのところへお届けすることができます。






乾燥後の木材にはひび割れや節の凹みなどがみられることも。
その部分はレジンで補修するという作戦があります。







レジンはもともと透明、着色することができるので、アクセントカラーとして遊んでみるのも面白いと思います。


ティープラスターでは一枚板の選定からレジン補修、仕上げまでを行っています。
また木材をお選びいただき、レジンテーブルとして仕上げることもできます。





横浜本社ではあらゆる樹種の一枚板をご用意しておりますので、ぜひ実物をご覧いただけたらと思います。やはり実物に勝るものはありません。コンタクトフォームよりご連絡をお待ちしています!



今回も最後までお読みいただきありがとうございました。また次回のFeelingでお会いしましょう!

Text:Isogai(T-PLASTER)


[コラム -Feeling–]
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